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ビアリッツの自由とアートを愛する、マーゴ・アハモン・テュコ

BeachCulture 2017/11/22

 

古くは19世紀からサーフィンが発祥したと言われる、フランスバスク地方のビアリッツ。山と海に囲まれた温暖な気候、アメリカやオーストラリアとは違うヨーロッパの都ならではのセンスと美食等の文化が融合され、近年スタイリッシュサーファーにとって欠かせないサーフシティとなっている。そのビアリッツで生まれ育ち、恩恵を受けたひとりのサーファーガールがいる。アートを重んじそのカルチャーを伝承している”RVCA”がサポートしているマーゴ・アーハモンだ。インタビューで彼女は、故郷やアートについて語ってくれた。

「ビアリッツはとても良い所だけど、今は近代化してしまってる。海も混雑していて、自由が失くなってしまったわ。ビーチではお金儲けの為のサーフスクールがあちこちに出来て、海の中もいつしかパトロールが存在していてたり。例えば”ノーリーシュはNG”など、知らない間に出来たルールがあって、それに違反すると罰金のイエローチケットを持って追いかけられるの。私は目をつけられてるわ (笑)。シャーク(鮫)のラジコンでも浮かべればビアリッツの海が元に戻るのに。」と悪戯に笑った。自分の地元がたくさんの人々のニーズに応え、繁栄していくのは喜ばしい事。ただ一方で変わりゆく背景に、頷けない者もいる。少なくとも彼女にとっては…。それは、彼女が”自然”をモチーフに作品創作をするアーティストだから。彼女は幼少期、同じくアーティストである母のアトリエに訪れ遊んでいた。そこは、海に挟まれた溢れる自然の宝庫のようなスペースだった。砂浜や木々からクリエイティヴなTipsを頂いたそう。その作品はまるで、地球が創り出した天然物の細胞をマクロで表現しているかのようだ。繊細なラインで描かれた曼荼羅だったり、繊維を表すかのような彫刻の版画だったりと、どれもが独創的で心を奪われる。

また、彼女は世界中を旅するトラベラーでもある。近年の印象深いトリップ先を尋ねると「インドの奥地」と答える。誰も知らないシークレットポイントに行き、シャワーなどない木の上で寝泊まり。寝て、起きて、食べて、サーフして、アートを創って…最高の旅だったと話す。何にも縛られず自然と戯れ、自身もその一部になれたと感じられたからではなかろうか。

そんな彼女のアートのインスピレーションは、言わずもがな”サーフィンと自然”。そして”恋人”。パートナーについて尋ねると「自分にはない広い人脈や都会的センスを持っていて尊敬している。影響され作品にMIXされてるわ。」とあどけない表情でふと頬を染めた。
「サーフィンを表す言葉は?」と質問すると「” FREEDOM (自由) ” 、それと”MEDICINE (薬) “」と答えた。ストレスから解放され、腹痛などがあってもアフターサーフには治っている事が多々あるからと言う。どこか医学的な意味合いが時々現れるのは、サーフィンを教えてくれたドクターである父の影響なのかもしれない。最後に「ビアリッツの海があなたにくれた物は?」と尋ねると「イエローチケット(罰則切符)よ。」とシニカルに微笑んだ。

マーゴ・アーハモン・テュコ。ビアリッツ出身、1992年生まれ。彼女のあらゆる行動は、作品の糧となり、目は世界を見るために、足は世界を旅するために、手は限りない創造を生み出す為にと、澄み切った魂を持つサーファーでアーティストだ。


from Sandy magazine vol.4

PHOTOGRAPHY (SURF) : KENSUKE ”YOGE” YOSHIDA (COLORS MAGAZINE) 、
HIDENORI NAKAMORI (Emmon)
INTERVEW : KANAKO TERUI (RVCA)
TEXT : REINA SHIRASAKA

BEACH CULTURE GUIDE 編集部

GREENROOM co. が送る、ビーチにまつわる旅・音楽・アート・ファッション情報を配信するウェブマガジン

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